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夏書き修業

こんなものを書いています。
自分に課しているこの夏の「書き修業」です。

本の一滴  H25.8. 2(金)No.4
変わるイチロー、変わらないイチロー
 (『自己を変革する イチロー262のメッセージ』ぴあ 2013年)

 イチローの本はこれまでにも何冊か読んできた。今回のシリーズも既刊のものは読んでいる。毎回、魂を揺さぶられる言葉が入っている。そして、イチローが事柄をどのようにとらえ、表現しているのかはとても興味深い。野球人として以上に「成長する人、途上人」としてのイチローの姿から学ぶところ、勇気をもらうところがある。以下は、特に厳選した3つである。おそらく、読む時期によって、引っかかる言葉は変わるだろう。これを楽しみにすることのできる本である。

①毎日、もう、これ以上はできない……という状態で、やってきたつもりなので、それを続けていくことしかできません。
 イチローの凄みの一つはこの言葉に凝縮されている。これが事実として積み重ねられたものが今のイチローなのであろう。どのような状況においても、「毎日」「もうこれ以上はできない」をする…並大抵の精神力ではできないだろう。しかしイチローはできる。おそらく小学生時代からの練習の継続なのであろう。小学生にはこれができるかもしれない。そこには、「毎日、もう、これ以上はできない」につき合える大人の存在(イチローには父親)が不可欠であろう。イチローにとっては、小学生時代と現在が、「毎日、もう、これ以上はできない」においては同じなのかもしれない。そして、これからも「続けていく【ことしかできない】」…継続の大切さであるし、続けていくことによってしか、成長はないとも考えているのだろう。これができれば、成長は約束されたも同然である。

②(個人それぞれの)結果がないのに、一体感なんて、生まれるわけがない。この状況で、一丸となるなんて無理。
向上心。これが集まったチームは強い。チームにはリーダーが必要だというような安易な発想があるようですけど、今回のチームには、まったくそんなものは必要なかった。
 イチローの「個」と「集団」に対する考え方が垣間見える。イチローにとって何よりも「個」が大切。「個」の成長無くして「集団」の成立なし。よりよい「個」の集まりが、よりよい「集団」となる。「リーダー」について「安易な発想」と述べているところも興味深い。リーダーがいることで集団が成立するのか。「個」を育て引き上げていく、それがひいては「集団」育成につながる…この(思考・行動)プロセス。よりよい「集団(学級)」をつくるためには「個」の育成が不可欠…まずは、「個」を育てることから始めなければならない。この順番や、意識のバランスについては学ぶところが多い言葉である。

③打撃に関してこれという最後のかたちはない。でも、今の自分が最高だっていうかたちを常に作っている。この矛盾した考えが共存していることが、ぼくの大きな助けになっています。
 「矛盾した考えの共存」…私が意識している「バランス論」に近いものを感じた。一方の側面だけでなく、逆思考で物事を見る癖をつける、その両方を共存させることは大切だろうと考えている。
 授業について、最終型はない(あるのかないのかよく分からない)が、「今の自分が最高」を常に目指していきたい。追い求めるものはあるが、それを出すのは「今の自分」でしかない。だから、今できる最高のパフォーマンスにこだわる。これは「今」を大切にしているということでもある。「今」出しきるために準備は入念。プロセスを重視して、そして結果を残すことができる。

有田学

● 教材づくりの方法
⑴教材開発のヒントになるものを幅広く求めている
 新聞・雑誌・本、他人の授業・講演・研究発表…何かヒントになるものはないか。
 気がついたら、いつでも、どこでもメモをとる
⑵ヒントをすぐに役立てない
 すぐに役立てようとしないで、しばらくあたためておく。
 ⇒違った角度から見るようになる。資料も集まる
⑶6年分の教材さがしをする
⑷旅行や出張先で取材する
 趣味と実益をかねて旅行に出かけ、取材する


● 追究力を伸ばす教材の要件
①子どもの追究意欲を誘うもの
  ・子どもが体当たりできる教材
  ・子どもが自分なりの追究計画がたてられる教材
  ・子どもの追究が多面的な関連発展をする教材
②子どもの生き方にかかわり、その子なりの考えがつくり出せる教材

有田和正『教材発掘から授業づくりへ・中学年(「追究の鬼」を育てる 有田和正著作集9)』明治図書

有田和正先生、ご紹介本

今回の講演会の演題が
「教師を目指す学生・院生に贈る言葉  そして、若手教員への助言」
本をたくさん読むことの必要性を話されたときに、以下の本を紹介された。
...これも、これまで聞いた有田先生の講演会と異なっていたなぁ。

①『ぼくは「奴隷」じゃない 中学生「5000万円恐喝事件」の闇』
 中日新聞社会部/編

②『さわっておどろく! 点字・点図がひらく世界』
 岩波ジュニア新書 713  広瀬浩二郎/著 嶺重慎/著

③『化石の分子生物学 生命進化の謎を解く』
 講談社現代新書 2166  更科功/著

④『ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門』
 文春新書 851  坪田一男/著

⑤『セブン-イレブン終わりなき革新』
 日経ビジネス人文庫 た10-2  田中陽/著

⑥『あらゆる小説は模倣である。』
 幻冬舎新書 し-1-3  清水良典/著

⑦「文芸春秋 10月号」

⑧古事記、日本書紀、源氏物語…小学生でも読めるものがある続きを読む


有田先生から紹介された本を調べていて気づいたこと
①学生を意識されて、新書・文庫本が多い
⇒このことは講演でも話されていた。
②ジャンルが多岐にわたる
③ほぼ全て2012年7月ごろに出されている(①以外)

有田先生の追究力・アンテナの高さ・まだまだ続く読書力に改めて感銘を受けた

「対話」がクラスにあふれる! 国語授業・言語活動アイデア42

「対話」がクラスにあふれる! 国語授業・言語活動アイデア42

最も勉強になったのが
「価値のインストラクション(説明)」
ワークショップ型授業のような「活動中心の授業」がなぜ必要か。教室のレイアウトをなぜ変えるか。こうしたことの「価値のインストラクション」も極めてていねいに行っている。p49
 その授業の「価値」を端的に、しかも存分に、学習者に理解させるところから始めたい。p49


「追試しても上手くいかない」…これはどうしてなのだろうということがしばしばある。石川晋先生も以下のように述べている。

私の教室を参観に来た多くの先生が、物語の読み聞かせや絵本の読み聞かせに引かれて、ご自分の教室でもとおっしゃる。また実際に取り組む方も多いが、その多くが失敗に終わっていく。その学習の価値を学習者に説得的に伝えることなく、形の美しさにひかれてしまったのだろうと残念に思おう。p49

 その原因としていろいろ考えられる。

①その段階まで子どもを育てていない…
 教育という連続性のなかで行われているもの。その授業ができる段階まで子どもを育てていないと、こちらが期待するような姿を見せることは難しい

②教師の人間性…
子どもたちとの関係の中で学級づくり、授業づくりが展開される。教師自身が技術だけでなく人間性を磨く必要がある。これは教育書から学ぶことは難しいのかもしれない。異業種から学べるところが大きいだろう。

そして、もう一つが
③「何のためにその授業・活動をやるのか」
これを教師が鮮明に持っていないということである。

自作の資料やネタであれば当然、鮮明に「何のために」があるだろう。しかし、追試となると異なる場合もある「何となくやってみた」「授業が面白そうだから」・・・これらは自分自身も初任~5年間ぐらいはこのような感じ

でやっていた。ある程度は流れる。が、それだけなのである。
 多くの先生方が「哲学」と言っているところのものがこれに近いのかもしれない。

そして、今回の石川晋先生の著書。この「何のために」という「授業・活動の価値」を子どもたちにていねいに説明することの大切さが書かれている。

 確かに私自身の実践をふり返ってみても、この部分はほとんどおろそかにしていた。

「活動を多くすることで期待している姿が望めるだろう」
「子どもたちに伝える必要はないのではないか」
「その価値に子どもたち自身に気づかせたい」

今一度、授業の価値を語れる教師を目指したい。そのためには大前提として、「価値ある授業実践」を進めていくことである。

 また、「価値のインストラクション」として、眼を引くところがある。

一つひとつのパーツの意義についてはもちろん、なぜそのような授業構成にしているか、自らの教師としてのライフヒストリーからていねいに語っている。p48

教師自身の経験・体験からにじみ出たものであるということを子どもたちは知ることになる。正直、「ここまで話す必要があるのか」と思う節もあるのだが、ふと立ち止まると「確かに教師自身のことを語ったときは子どもたちの聞く姿勢や集中・反応は高い」ということを経験則から得ている。

次の3点が必要である。
○価値のインストラクションができる授業実践になっているか。
○価値を語る「言葉」を教師自身がもち合わせているか。
○教師の「インストラクション」を子どもが受け止める関係性が成立しているか。

「対話」がクラスにあふれる!  国語授業・言語活動アイデア42「対話」がクラスにあふれる! 国語授業・言語活動アイデア42
(2012/06/07)
石川 晋

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大村はま『教えるということ』④

「生徒があって仕事ができる。私という人間のこの世にいたしるしにもなり、この世に生きた意味があったのです。」p132

私自身の存在意味は目の前の子どもたちがもっている。
だからこそ、教室での日々を大切にしたいし、大切にしなければならない。

そして、教室に向かうときには


「非常な覚悟といいますか、きびしい覚悟を心の中深く持ち、しかもそれを暖かく柔らかな顔に表わし、そして動揺しないで、わが身を保っていかなければならないと思います。」
p65
プロフィール

Teru3128

Author:Teru3128
小学校、特別支援学級の担任です。
今年度で教職14年目。
教師修業をぼちぼちと進んでいます。

本年度は、特別支援学級における「道徳授業」を追究する一年間です。
失敗から見えてくるものを大切に、授業実践の楽しさに浸っています。

そして、今年は有田実践からも学び広めていきます。

心を耕し、技術を磨いていきます。
よろしくおねがいします。

ありがとうございます!
ハッピー

ジオターゲティング
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