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ヴィゴツキー 「発達の最近接領域」を取り入れる

少し長い解説であるがおつきあいください。

ヴィゴツキーは、子どもの発達について二つの水準を分類しました。
ひとつは、「子どもがある課題を一人で解決できる発達の領域」
そして、もう一つは「子どもがある課題を、大人や自分より能力の高いものと協同することによって解決できる発達の領域」。この領域のことを「発達の最近接領域」と呼びました。
ヴィゴツキーは、「子どもの発達水準の研究において、子どもはまず親や教師。仲間などに教えられたり、ちょっとしたヒントをもらったり、模倣をしたりしながら、新しい問題に対処するが、やがて自分だけでそれをやり遂げることができるようになってゆく。まったく解決不可能な領域と、独力で解決可能な領域の間に、他からの援助があれば解決できるという領域がある」と考えました。
 これをヴィゴツキーは、「発達の最近接領域」と呼び、発達と教育の相互関係において、各々の子どもたちのこの領域(近い将来の水準)を発見し、この「最近接領域」に働きかけ、新しい活動や発達を可能にして、発達を引き上げてゆくことが重要だと解いたのでした。

 私の近年の指導は、この理論に基づいているといっても過言ではありません。二つの視点をもってとらえるというやり方にも適っています。「現在の発達水準だけにとらわれず、その子どもの近い将来の発達水準の可能性に着眼した諸々の効果的な働きかけを考慮して学習の成果を得る」ということも強く納得しています。
 「現在の発達水準」から課題を見出すことは大切ですが、その発達水準が高まるスピードが鈍いのが支援学級の児童生徒なのです。しかしながら、学年は時間と共に上がっていき、社会に出ていくまでのタイムリミットが迫ります。支援を要する児童生徒へ指導する場合は、「現在の発達水準」だけを見ているのは不十分なのです。「その子どもの近い将来の発達水準」まで見定めて課題設定することが必要です。そのなかで「仲間などに教えられたり、ヒントをもらったり、模倣したり」といった支援が効果をもつのです。
 具体例を挙げます。九九が完璧に定着していない、6・7の段がまだ怪しいという児童がいます。その子に対して、ずっと6・7の段を練習させているということがあります。それよりもわり算の指導をしたり、かけ算の筆算の仕方を教えたりすることが大切なのです。
 6・7の段の練習だけでは、わり算やかけ算筆算はできないまま時間は過ぎていきます。わり算・かけ算筆算の練習の中でも6・7の段は出てきます。必然的に苦手な段の練習機会にもなります。そして、習得できている九九を使って、わり算やかけ算筆算の計算を進めることができるのです。
「子どものやる気」という面からこのことを見ていく。苦手な九九の練習ばかりだとやる気は下がっていきます。一方で、わり算やかけ算筆算など新しい学習に取り組むことで、やる気が出てきます。習得した九九を使えば、計算ができる。「できた」という達成感がやる気を高めます。
 子どもたちは、できることができたからといってやる気はなかなか高まりません。子どものやる気を刺激する課題は、「できないことが、できた」「やれないと思っていたことができるようになった」という事実を示すことなのです。この課題設定が上手くいき、子どもたちにできるようにさせる効果的な支援を打つことができれば、子どもたちのやる気を一気に高めることができます。これは、通常学級でも特別支援学級の児童生徒でも同様である。「子どもたちのやる気を高める」という観点からも必要な理論なのです。
 実はこの理論を使う根底として、「可能性」というキーワードがあると考えます。
 子どもたちが「解決できる。自分でできるようになる」という可能性を教師が強く信じているということが、ヴィゴツキーの「最近接領域」を使って指導する教師の姿勢として必要です。そして、この理論を使うことが、子どもたちへの可能性に依拠していることから、学習面だけでなく生活面に置いても活用可能であると考えます。
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プロフィール

Teru3128

Author:Teru3128
小学校、特別支援学級の担任です。
今年度で教職14年目。
教師修業をぼちぼちと進んでいます。

本年度は、特別支援学級における「道徳授業」を追究する一年間です。
失敗から見えてくるものを大切に、授業実践の楽しさに浸っています。

そして、今年は有田実践からも学び広めていきます。

心を耕し、技術を磨いていきます。
よろしくおねがいします。

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