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空白禁止~特別支援学級の事情を考慮して~

 前項までの復習。向山先生の「授業づくりの原則」は特別支援学級でも有効。そして「一時に一事」「空白禁止」「変化のある繰り返し」をまずは心がけて授業を作っていくとよいことを述べました。 ここでは、「空白禁止」について取り立てて話をします。
 特別支援学級には複数学年の児童・同学年でも発達の異なる児童が一つの教室で授業を受けています。
ということは、国語や算数などの教科学習において、一斉形式の授業は、難しいのです。全員に一つの課題で取り組ませるとなると、ある子には適していても、右隣の子には課題が難しすぎる、一方で左隣の児童には易しすぎるということになってしまうのです。そうなるので、どうしても個別に対応しながら学習を進めていくということが中心となります。
 個別での学習ですが、子どもの人数だけ教師がいるわけではありません。
 即ち、「空白禁止」と言っておきながら「空白」が生まれてしまうのが特別支援学級での授業の実際なのです。
 それでも私は「空白禁止」は必要だと主張します。ではどうしたらよいのでしょうか。
 まずは、それぞれの児童が「終わったら何をしたらよいのか」を示しておくことが大切です。
「漢字の練習が終わったね。では、教科書持ってきてください」
「この問題で終わったね。次は計算ドリル5問、自分の力でやってみるよ」
「全部終わったね。では、座ってやれることをしてていいよ」
 子どもたちはやるべきことが終わって「次に何をしたらよいか」が分からないから、他ごとをし始めたり、立ち歩き始めたり、勉強している児童にちょっかいを出したりしてしまうのです。「終わりを示す」ということが、「空白禁止」を考える際に大切になります。
 常に全ての児童に「終わりを示す」ことができればいいのですが、できない時も出てきます。
 そういうときは「座ってやれることなら、何をしてもよい」ことにしておくのです。このようにしていると、子どもたちは、本棚から読みたい本を持ってきたり、折り紙を取りに行ったり、机から自由帳を出したりします。これでいいと考えているのです。子どもたちが自主的に「空白時間を埋める」ようになってくる(なっていくように仕掛けていく)のです。
 一人の子の指導に熱が入ってしまい、なかなか他の子の指導まで手が回らないという時も出てきます。こういう場合は、目配りはしながらも「この時間は、他の子は遊びの時間になってしまうが、それでよい」と割り切ってしまうのです。はっきり言えば、教師がきちんと計画立てて授業を進められなかったからできた空白時間なのです。何をしてよいか分からなくなっている子どもたちに「漢字練習をやっていなさい」というのは、どうも違う気がしてならないのです。こういうときは、「子どもがどのように動くのかを見ることができるチャンスだな」と開き直るぐらいのゆとりがあるといいでしょう。
 ここまでくると言い訳にしか聞こえないかもしれませんが、特別支援学級の子どもたちにとって「合法的な空白時間」は大切です。数分の空白が子どもにとってはリフレッシュになるのです。考えてみてください。40人の通常学級では45分間ずっと教師が見ているということはないでしょう。教師が見ていない時間、子どもたちは勝手に休憩しているのです。それによって45分がんばることができているといっても過言ではありません(うちの教室はそんなことはない、という方がいましたらご連絡ください。授業参観させていただきます)。数分の空白時間によって終わりのチャイムが鳴るまでがんばることができるのなら、それでいいではないかと思うのです。
「空白時間」を「子どもたちの自主的な動きを見ることのできる時間」「数分の空白時間によって45分がんばりきることができる」ととらえることも含めた、特別支援学級での「空白禁止」なのです。
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プロフィール

Teru3128

Author:Teru3128
小学校、特別支援学級の担任です。
今年度で教職14年目。
教師修業をぼちぼちと進んでいます。

本年度は、特別支援学級における「道徳授業」を追究する一年間です。
失敗から見えてくるものを大切に、授業実践の楽しさに浸っています。

そして、今年は有田実践からも学び広めていきます。

心を耕し、技術を磨いていきます。
よろしくおねがいします。

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