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向山洋一の「授業の原則十か条」は、特別支援でも有効

 特別支援学級で授業を進めていく際に、向山洋一氏の「授業の原則十か条」を心して取り組むことが大切だと考えます。私自身、この十か条を知っていたことで、助けられたことも少なくありません。

第一条 趣意説明の原則
 子どもたちの中には、指示一つだけではなかなか動けない児童もいます。「こうだから、こうするんだよ」という意味づけをていねいにすることで、理解しやすくなる子もいます。特に、高機能自閉症(アスペルガー症候群)と呼ばれる子たちは、「なんで、しないといけないの?」と反射的に聞き返してきます。そのために、「こうだからだよ」という趣意説明が功を奏するのだ。(論理的に、難しい言葉を使って説明した方が、わかりやすいという子がいるのです。)

第二条 一時一事の原則
指示については、徹底的に「一時一事」にこだわります。そして、指示を出すタイミングも大切です。お昼や帰りの行動を朝の会で言っても伝わらない。どうしても朝の会で伝えるのなら、視覚に訴えられるようにして、何度も確認できるようにすべきです。そうでないのなら、その行動が必要な直前に伝えるのがいいです。そうすることで、朝の会で伝えるべきことを絞ることができます。

第三条 簡明の原則
「一時一事」で伝えると共に、子どもたちの学年や発達段階に合わせた言葉を使うべきです。簡明であれば簡明な方がよいですが、子どものプライドを傷つけない(子どもをなめない)レベルで簡明に伝えるのです。分かりやすい言葉で、一つのことをずばっと伝えることで、子どもたちが動くのです。

第四条 全員の原則
全員に伝えることを教師はまずは強く意識することです。まずは教師の意識から始まります。全員に伝えることは、並大抵の修業ではできるものではありません。言葉選びなどの技術面だけでなく、全身を使ったオーラのようなもので伝えることも必要です。アイコンタクトをさせる・手に物をもたせない・両足が床についているか・子どもたちが安心しているかなど、子どもたちの状態が聞く状態になっているかを見定めた上で全員に伝えるのです。

第五条 所時物の原則
何か活動をさせる場合、場所・時間・物を明示することです。そして、制限した場所・時間・物のなかでは自由に活動ができるように保障したいです(活動の自由保障ができる、場所・時間・物の提示が必要だということである)。

第六条 細分化の原則
「スモールステップの必要性」は、特別支援の世界ではかなり定着化してきました。どれだけスモールなステップをイメージできるかが教師力であります。細分化ができれば、発問もより具体的で分かりやすいものとなります。子どもたちが動けば、それに対して褒めたり指導を加えたりすることができます。細分化の力は今を生きる教師として磨き続ける必要があるのです。

第七条 空白禁止の原則
空白禁止についてはこれ以降も私の考えるところ述べています。なので、ここではさらに別視点でこの原則の重要さを記します。
子どもたちは空白を何よりも嫌います。それだけ子どもたちは45分の授業をがんばりたいのです。伸びたいのです。その気持ちに報いることのできる教師でありたいです。空白「禁止」なのです。向山先生が「禁止」という言葉を使ったところに思いを馳せて実践していきたいです。悪戦苦闘で実践を積み重ねた者にしか気づけないところなのでしょう。

第八条 確認の原則
「確認」には二つの意味があると考えます。「褒めるための確認」と「達成度・理解度の確認」です。
子どもたちのがんばりに寄り添っていく教師でありたいです。子どもたちが「できた」ということに対して「できているよ」「すごいじゃん」と大いに褒めていきたいです。第六条の「細分化の原則」は、この「確認の原則」とセットです。どれだけ細分化してできるようにしていったとしても、「できたね」という賞賛の一言がなければ、子どもたちは伸びていかない。それだけ褒めることは大切なのです。
授業づくりは子ども理解から始まると、多くの先達が言います。教師の計画で授業が進んでいくのではなく、目の前の子どもが「どこまでできているか」「何が困っているか」といった様子を確認することから授業を始めていきたいです。

第九条 個別評定の原則
これは特別支援学級の性質上、必然的に行われていることでしょう。学年が違う、発達段階が違うのです。「○年生の人は~」と言うよりは「●●くんと▲▲さんは~」と伝えた方が通じやすいということは経験としてもっていることでしょう。個別評定をしていくためには、その子が何に困っているかを確認すること(確認の原則)。困っていることを解決する手立てを提示すること(細分化の原則)。このような指導があってこそのものです。特別支援学級の担任であるなら、「個別評定」に関しては通常学級の先生には負けないぞという気概をもって日々取り組んでいただきたいです。

第十条 激励の原則
要は「子どもをほめて育てましょう」ということなのです。しかし、このような捉えでは、向山先生のこの原則の真の意図からはほど遠いのでしょう。一番は、「褒める」という意味の言葉はたくさんある中、向山先生が「激励」を選択したのはどうしてなのでしょうか。。
激励とは広辞苑を引くと「はげまして気を引き立たせること」とあります。激励ができているかどうかの評価は、「褒める」「励ます」といった教師の言動ではありません。子どもが「気を引きた」ったかどうかが必要になるのです。子どもの言動が、激励ができているかの評価基準なのです。子どもたちに激励をしていきましょう。子どもたちの次の行動のために、私たちの指導・支援があるはずです。子どもたちに反応がない・子どもたちに届いていないものは、大人がどれだけ「すばらし指導だった」と言っても、全く意味のないものなのです。教師の言動に対する評価は、子どもが基準なのです。
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Teru3128

Author:Teru3128
小学校、特別支援学級の担任です。
今年度で教職14年目。
教師修業をぼちぼちと進んでいます。

本年度は、特別支援学級における「道徳授業」を追究する一年間です。
失敗から見えてくるものを大切に、授業実践の楽しさに浸っています。

そして、今年は有田実践からも学び広めていきます。

心を耕し、技術を磨いていきます。
よろしくおねがいします。

ありがとうございます!
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