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ボトムアップとトップダウンの視点をもて

 特別支援学級では、スモールステップで一歩ずつ「できた」ことを積み上げていくことが定石とされています。もちろん、このことは私も大切だと考えます。しかし、それだけでは、不十分なのです。
 「今のありのままの子どもの姿をとらえる」視点と、「将来から見た今の子どもをみる」という2つの視点が、とりわけ特別支援学級では不可欠であると考えます。
 そのため、授業においてもトップダウンで見ていくことも必要な視点です。
 具体例を挙げます。
 支援を要する子の算数指導では、九九の定着がなかなか難しいという子がいます。
 九九を覚えて計算できるように、あの手この手で指導を進めていく。これを「ボトムアップの指導」と私は呼んでいます。
 しかしながら、九九が覚えられていないということで、1年経っても2年経っても九九の学習をくり返しているのは、違うのではないかと私は考えます。
 まだ定着はしていないけれど、わり算の指導を始めればいいのです。わり算の理解の学習において、九九の練習もしていくことになります。そこでさらに覚えられるかもしれません。覚えている九九についてはそれを用いてわり算の計算ができるようになるかもしれません。わり算がわかってきたが、まだ九九が完璧ではない。わり算の筆算をできるようにしよう、と進めていくのです。これを「トップダウンの指導」と呼んでいます。
 漢字も同様のことがいえます。まだ書くことが定着していない段階でも、新しい漢字はどんどん教えた方がよいと私は考えます。画数の多い漢字の方に興味をもつかもしれません。書けないけれど読める漢字が増えるかもしれないのです。
 九九の練習・漢字の習得…・くり返し練習を適切なスモールステップを踏んで行えば、子どもは意欲を持続させて取り組めるでしょう。しかし、それはなかなか難しいのです。だとしたら、先に進んでしまおうとうことも必要なことであると私は考えます。子どもの学びの意欲を大切にしたい。そのためには新たな刺激を与えることも大切なことです。新たな刺激によって、九九や漢字の定着が促進されるかもしれません。それ以上に、新しい内容を理解することができるでしょう。このことが子どもの意欲を高めるのです。
 また、将来的な視点からも大切であるといえます。九九を何年もやって、ほかのことが理解できていないのではなく、教えてもらえていないのであれば、その子の将来が悲しいものとなってしまいます。子どもたちがこの一年間でどこまで学習を進めていけるとよいのか、小学校卒業までにどこまでできるようにしていくとよいのか、という視点は特別支援学級担任には必須であります。そこから、子どもの現状をみて、スモールステップを立てているか、今の状況の改善ということでしかステップが計画できていないかは、同じように見えるスモールステップでも明らかに異なるものです。
 実は、この意味で言えば、教科書を使って授業を進める通常学級での授業は理にかなっている。1年間で教科書を最後までいけば、その学年の学習は終わる、そして次の学年の学習に進む…これは将来への道しるべになっているのです。特別支援学級では教科書を十分に使えない指導も少なくありません。だからこそ、担任自身が、将来への進む道を明確にもっていることが必要です。子どもたちがどの段階でどのような学びをすれば次の段階でどんな学びをしていくのかということを担任が学んでおくことです。6年間だけでなく、9年間で目の前の子どもにはどのような指導・支援が必要なのか、マクロとミクロ双方の視点で判断していくことが、より正確に子どもを見取ることにつながります。
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Teru3128

Author:Teru3128
小学校、特別支援学級の担任です。
今年度で教職14年目。
教師修業をぼちぼちと進んでいます。

本年度は、特別支援学級における「道徳授業」を追究する一年間です。
失敗から見えてくるものを大切に、授業実践の楽しさに浸っています。

そして、今年は有田実践からも学び広めていきます。

心を耕し、技術を磨いていきます。
よろしくおねがいします。

ありがとうございます!
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