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個を育ててきた先人の実践には、特別支援教育の思想が鮮明にある

学校教育は、最終的には「個の成長」を期待していくことである…これは多くの先達が言われているところです。集団づくりはあくまでも「個の成長」の手段なのです。
 昨今の集団づくりの実践は、つながることが主となっている感が強いと個人的には考えています。「つながること」も私は「個の成長」を促進する媒介なのだろうと私は考えています。読者諸氏はどのようにお考えでしょうか。
 さて、個を育てることを意識して実践された先人の知恵は、通常学級だけでなく特別支援学級においても参考になるところが多い、というのが本項での主張です。先人を二人あげます。
 まずは、向山洋一先生。すでに何度も出しているが、向山先生の「授業づくりの原則」は、特別支援学級の授業づくりにおいては必要なことばかりです。また、「逆転現象をつくる」ということも、学級のなかで活躍が難しい児童を輝かせたいという向山氏の個に対するあたたかなまなざしを感じます。「跳び箱はだれでも跳ばせられる」「酒井式絵画指導法」など、苦手・できないといってあきらめがちな内容にも「こうすればがんばれるよ。先生とやってみようよ」と自信をうながし、事実を作り出そうとする実践となっています。個に対する考えが明確になっている実践群から学ぶところは大きいです。
 もう一人は、有田和正先生です。有田先生は「この子のために授業を作る」という視点で教材開発・授業づくりを進めてきました。クラスに対して授業をするのですが、対象は「この子」なのです。有田先生の著書から見ていきます。

「遅れがちな子」の指導  
(有田和正『教材開発と調べる力の鍛え方』明治図書、2002)
 ・「遅れがちな子ども」を、クラスの貴重な存在として捉える
 【一人の子どもを多面的に見れば、必ず他の子より優れているところがある。これをみつけていけ
ば「遅れた子」とか「遅れがちな子」という見方は、いかに一面的であるかということが分かる】
 ・「遅れがちな子」とそうでない子の逆転現象さえおこる
 ・一つのネタに出会ったことで変心することはよくある 

教材を発掘するときも、一人の子どもを思い浮かべ、この子を熱中させるために、この教材は適切か、と考えることだ。
 私の教材開発の原点は、常に一人の子ども、それも学習にのってこない子どもを意欲的にしようと考えることである。動かない、学習を面白がらない子どもを、面白がらせようと考えるところから出発する。
 以前は、見当違いもあった。しかし、一人の子どもを思い浮かべて、教材開発をするようになってから、失敗は少なくなった。     (『有田和正の授業力アップ入門』明治図書、2005)

ものすごくヘソ曲がりの子どもを担任したことがある。このとき、この子を一日に三〇回名前を呼ぶことにした。
「うるせえ!オレの名前を呼ぶな!」と毒づいていたのが、二週間もすると「うるせえ!」がなくなってきた。そして、一か月たつ頃、「先生、どうしてオレの名前ばかり呼ぶのか?」といった。
「先生は、君みたいなヘソ曲がりが好きなんだよ。自分の子どものときを見ているようでね。」というと、「先生もヘソ曲がりだったのか」という。「そうだよ、君くらいのものじゃなかったよ」というと、大きくうなずいた。
その後も一日三〇回は名前を呼び、いろいろな用事を彼にたのんだ。
一学期の終わり頃には、完全にわたしの手の中に入ってきた。つまり、人間関係というか、信頼関係ができたのである。              (『有田和正の授業力アップ入門』明治図書、2005)


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プロフィール

Teru3128

Author:Teru3128
小学校、特別支援学級の担任です。
今年度で教職14年目。
教師修業をぼちぼちと進んでいます。

本年度は、特別支援学級における「道徳授業」を追究する一年間です。
失敗から見えてくるものを大切に、授業実践の楽しさに浸っています。

そして、今年は有田実践からも学び広めていきます。

心を耕し、技術を磨いていきます。
よろしくおねがいします。

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