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教師修業としての【保護者対応・保護者理解】一考

教師にとって保護者との連携が図れるか否かは、目の前の子どもたちの成長に如実に表れる。保護者と良好な関係を築き、連携を図るために、私がこれまで大切にしてきたことをまとめる。
 私もこれまでの教職経験の間にさまざまな保護者と出会った。初任の4月の家庭訪問では30分もの間、正座でひたすら保護者からの一方的な話を聞くということがあった。3年目では運動会のリレー選手を決めたが、その日の夜に「納得ができない」と来校された保護者。「わが子がいじめられないか心配だ」と訴え、そこから3か月、毎日授業参観を受けるという経験もある。私の知らないところまで推察すれば何を言われているか正直分からない。何が言いたいかというと、それなりに教職経験を積んでいれば、いろいろな保護者に出会っているということである。保護者対応とは決して特殊な事案ではないのだ(もちろん、特殊な事情をもった保護者の児童生徒を担任した場合は別だが)。

 さて、ここから矛盾する二つの主張を述べる。しかし、私の中では決して矛盾するものではなく、バランス良く並列する考えである。
一つめは【子どものことは保護者が一番よく知っている。だからこそ、こちらは教えてもらう立場である】ということ。子どものことは担任教師である私が一番理解できているというのは暴論である。そんなことはどんなにスペシャルな教師でもあり得ない。所詮、1年間(中学でも長くて3年間)のつながりなのである。保護者は私たちが児童生徒と出会う前からわが子を理解しているのだ。その年月だけ見ても、保護者から教えてもらう立場をとるということは至極まっとうだと考える。
「保護者がこうだから~」と職員室で飛び交うこともある。だとしても、その子にとってはかけがえのない親なのである。そのことを教師は心得ておく必要がある。このことは、その教師に子どもがいるいないを問わない。現に今の私には子どもはいないが、上記のような視点は不可欠だと理解している。
私の師匠、有田和正も著書の中で「学習指導以外は、全ての面で自分より上の方々を相手にしているのだ――という自覚をしているかどうか。学ぼうと思えば、どんな人からも学べるが、保護者ほど親切な方はいない」という。

もう一つは、【保護者対応にあまりにもこだわりすぎない】ということである。「保護者からクレームを受けないように」というスタンスで取り組む教育活動、端から見ると「つらそうだなぁ(けれども、そうさせてしまう事情があるのだろう)」と感じてしまう。実際私は、保護者からの目線というものに、他の教師と比べたら無頓着な方かもしれない。しかしながら、私の中では比較的良好な関係を築けていると思っている。
私が第一に考えているのは【子どもを伸ばす】ことである。それ一点に集中して、事実を残すことが、保護者からの信頼を得ることにつながる。保護者からのクレームが…などと考える前に、楽しく力を伸ばす授業をすることだと考える。わが子が教師とよい関係を築けていれば、よっぽどのことがない限り、保護者はその教師のことを信頼してお子さんを預けてくれるだろう。

 保護者対応の大きなツールとして活用しているのが、学級通信である。ほぼ日刊で発行している。児童生徒の中には、学校のことを家でなかなか話さない者も少なくない。学校の様子が分からないと、信頼などもつこともできないし、何かが起きたとき、一気に不信感へと進んでしまう。教室の様子やわが子の取り組みを家庭に情報発信することで、保護者から大きな信頼を得ることができる。(学級通信については、別項で詳しく述べたい)

さて、次は特別支援学級担任の経験から考えたものである。
ひとつは、【子どもが生まれてからこれまで、特に特別支援学級にお子さんを預ける保護者は私たちの想像を絶する葛藤を乗り越えて今がある】ということである。自閉症やダウン症・発達障害などの診断を受けたお子さんが在籍する教室では、その保護者もこれまでに壮絶な葛藤や悩みを繰り返して今があるのだ。障がい受容は並大抵のことではない。否定し悩み切り替えて何とか今があるのだ(現状でも受け入れがたいところはもっているだろうと思うぐらいで丁度いいと思う)。このことに寄り添えない教師は特別支援学級担任として不適と言わざるを得ない(だからこそ、支援級担任は勉強しなければいけない)。

さらに、保護者理解の視点としては、【全ての保護者が学校に肯定的な立場ではない(半数以上は学校を否定的に見ているのでは)】こと、【保護者にとって学校はやはり垣根・ハードルのあるところ(「子どもは学校に囚われる」と言う人もいる)である】ことも私はもっている。
教師以外の人が集まる場に参加してみると良くわかる。決して世の中は学校教育を肯定的に見ている人ばかりではないということが…否定的に見ている人も多いのだ。当然、保護者にも色々な考えがあるというのが自然だろう。「私が言えば全ての保護者は従ってくれる」などと思っている教師はいないだろう。そして、教育活動全般について、多くの人が肯定的に見ているだろうというのも驕りである。例えば、運動会練習シーズンには、大音量で放送が流れる。これを「学校がやっていたとしても、うるさい」と思う地域の人はいるのだ。教師はそういうことも頭に入れておく必要がある。
学校というのは保護者にとってはまだまだ垣根の高いものであるということ。特に、学生時代に学校になじめなかった保護者にとっては、学校に対して「冷たく暗いもの。何かを一方的にやらせて管理させられるもの」と捉えているだろう。そういうものなのだと理解することはできるだろう。

さまざまな保護者がいる。「モンスターペアレント」という言葉もある。しかし、この言葉を教師が使っていては保護者理解などあり得ないのだ。さまざまな事情を抱えて、お子さんを出してくださっているのだ。登校してきた児童生徒に対して、真摯に向き合うことが、保護者の信頼を得る何よりのものであると強く考える。
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プロフィール

Teru3128

Author:Teru3128
小学校、特別支援学級の担任です。
今年度で教職14年目。
教師修業をぼちぼちと進んでいます。

本年度は、特別支援学級における「道徳授業」を追究する一年間です。
失敗から見えてくるものを大切に、授業実践の楽しさに浸っています。

そして、今年は有田実践からも学び広めていきます。

心を耕し、技術を磨いていきます。
よろしくおねがいします。

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