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実年齢と発達年齢の双方で、その子の今・課題を見る

支援を要する児童生徒には、実年齢だけで実態を捉えることは非常に難しいです。まして、「○年生なんだから、これくらいできないといけない」などというスタンスでいると、子どもの成長の機会を奪ってしまう可能性もあります。
支援を要する児童生徒の中には、発達検査を受けている場合も少なくありません。その時には、ぜひ発達検査の結果を見てください。そこに表れた指数や発達年齢などを見てみると、「なるほど」と思うところが多いでしょう。
実年齢でみると、「これは、この学年でがんばらせたい」と指導に熱が出るのですが、発達年齢を知ると「今のこの子にはハードルが高いなぁ」と適切な課題を提示したり、スモールステップを設けたりしていく思考をもてるでしょう。また、その子のがんばりをねぎらうこともできます。

 小学2年生の男子。発達年齢は2才8か月という児童を担任したことがあります。
 学校で生活するために必要なこととして、あいさつや持ち物の片づけ、給食や掃除の活動に参加することもやらせてあげたい。トイレの練習も必要です。
 これらのことを小学2年生としてみたら、できていてほしい、むしろ不十分であったならば、注意の対象となってしまうのではないでしょうか。
 しかし、これを2才8か月という発達年齢でみてみましょう。少しのがんばりも大いに認めることができませんか。
 そして、この子がどこまでがんばればOKとするかということを定めていきます。
 このことが、「実年齢と発達年齢の双方でその子の今・課題を見る」ということです。

 もう一つ、女子児童の場合です。
 小学3年生の学習を進める5年生女子児童。かけ算の九九も定着が怪しい感じです。
 算数の授業の導入、九九の歌をうたうという活動がありました。
 その子よりも九九が言える同学年女子児童が、一緒に学習します。
 対象児童は九九がなかなか口から出てきません。九九表は教室に貼ってあるのですが、それは子どもたちの背面。「九九表見てもいいんだよ」と教師はその子に伝えますが、見ることはありませんでした。結局、その子は後ろを見て確認することはなく、なかなか九九を唱えることができませんでした。
 苦手だったら九九表を見てがんばって歌う。少人数の教室なら照れる必要もないのではと思うかもしれません。しかしながら、その子は小学5年生です。プライドもあるでしょうし、恥じらいもあります。
 この場合、発達年齢で見たら特に学習面ではできていないところがあります。しかし、実年齢は5年生。社会経験や心情面については、実年齢を見て支援を進めた方がよいということです。

 以上のように見ていくと、通常学級で生活している児童生徒の全員が、実年齢と発達年齢が同じと言うことはあり得ないと考えた方が妥当だということが分かっていただけるでしょう。特に支援を要する児童生徒に対しては、発達検査で数値がはっきりしていればそれを参考に支援を進めていくと、その子のレベルにあったものになっていくと思います。また、発達検査をしていない場合は、「実年齢と発達年齢に差がある」ということもあるんだという視点をもって子どもをとらえ直すとよいでしょう。
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365日 指導のポイント12か月~特別支援学級の実践~ 4月

新年度、子どもも教師も心機一転。とはいっても、4月1日が始まると、入学式・始業式に向けての準備で忙殺されそうな日々。ですが、今の時期だからこそやるべきこと・やれることがあります。
① ゴールイメージを描く(共有する)
 学級や授業での子どもたちの姿について、また、教師自身のねらうところについて、年度終わりの3月に思いを馳せてみましょう。これからスタートするぞというタイミングだからこそ、ゴールを見据えることの価値があるのです。そして、ここで描くゴールイメージを鮮明に描けるか否かが教師力の差となるのです。
 「ゴールイメージを鮮明に描く」とは、「~~ができる」というものを具体的にもつということです。
 例えば、授業で言えば
・クラス全員が、最初の音読では全員挙手できる。  ・全員発言ができる
・授業感想を全員が、○行以上書くことができる。
・資料から○分間で、△個以上の見つけを全員ができる。
など、数字や場面を入れられると、より具体的にイメージをもつことができると思います。
 もちろん、そのイメージに想定よりも早く到達すれば、その段階でゴールの段階を上げていけばよいのです。このことも、ゴールイメージを4月の段階でもっているからこそできることなのです。
 そして、4月の段階で、まずは「ゴールイメージまでもっていくぞ」という思いをもって実践してみるのもよいでしょう。ゴールで必要だと考える学習技能を4月の段階で体験させてみる。これによって、弱い部分(=伸ばしていける部分)が見えてくるでしょう。
 さらに、このゴールイメージを学年集団で共有することができれば最高です。子どもたちをチームで育てようとするなら「共有」はキーワードになります。できれば、トップダウンで主任が提示する(押しつける)のではなく、ぜひ、ゴールイメージを出し合って、共有する時間をもちたいですね。

② 出会いの瞬間を大切にしたい
 どんな子どもも、新年度は「新しい一年、がんばるぞ」という思いを強く抱いています。その思いに寄り添える教師でありたいです。子どもたちを出迎え、出会いの瞬間、その一日を大切にしたいです。
 ぜひ、自分の得意技で勝負ができるといいと思います。デジタル機器が得意な人は、その面を生かせばいいでしょう。手書きが得意な人は、文章やイラストは喜ばれると思いますよ。いきなりゲームなどができたら、その学級の子どもは興奮気味に教室での様子を保護者に話すでしょう。この一日を子どもたちと楽しむことができる時間としていきましょう。この時間をていねいに過ごすためにも、事前準備を入念に進めておきましょう。この準備時間を確保することから逆算して優先順位をつけていく、4月1日からの仕事が見えてくるでしょう。仕事が見えれば進めるだけです。それによって精神的なゆとりも生まれてくるはずです。教師のゆとりは子どもたちが活発に動く姿に還っていきます。

③ ペースを意識して仕事を進める
 新年度、教師も学年・学級が変わり心機一転となります。熱い気持ちをもって日々を過ごすでしょう。しかしながら、オーバーペースにならないようには注意したいところです。勝負は一年間です。まだまだ始まったばかり(子どもが来る前では、「まだ始まっていない状態」)です。準備すべきモノ・コトは挙げれば限りがないでしょう。だからこそ、準備(仕事)の優先順位をつけることを大切にしたいです。分掌や学年の仕事をしてから自分のクラスについての準備に取りかかるはずです(この辺りの仕事の優先順位を誤ってはならない)。できる範囲内で、やれることをすればいいのです。「出会いの瞬間」に一番必要なものは「担任の先生の笑顔」です。初日に笑顔がなくなってしまうようなペースでの仕事であってはいけません。

④ 子どもの「好き・得意・がんばれる」を知る
 出会った子どもたちと関係を築くことが一番にすべきことです。そのためには、子どもたち一人ひとりの「好き・得意・がんばれる」ものを探っていくことです。授業場面・会話の中から・休み時間や給食の時間を使って、いろいろと手だてを講じて、見つけていくのです。技能教科での授業の様子も参考になるでしょう。音楽が好き・体育が得意なども見えてくると思います。
 事前に把握することもできます。前担任から情報を得たり、要録を見返したりすることも効果的です。そして、特別支援学級としては、個別の教育支援計画・個別の指導計画も有効に活用したいです。また、事前の把握については、障がいの特性については勉強しておく必要があります。もちろん、子ども一人ひとり、同じ人はいないのだが、バックボーンや教科書的な知識は入れておくことでその子に対する理解は確実に深まります。
 しかし、目の前に子どもたちが来たら、事前に把握した情報は横に置いて、その子をよく見て、手立てを講じていくことがやはり、子ども理解の第一になります。

⑤ できるだけ早く授業を始める
 このことが4月一か月の指導ポイントの中で、大切なことだと考えます。
まずは、④で述べた子どもたちのがんばりを大切にできる授業開きをしたいです。先生の得意な面を生かしながら、子どもたちが笑顔になれる授業を作っていけるといいでしょう。活動やゲームを入れても効果的でしょう。
「今年は、新しい先生と新しい仲間と一緒に、勉強頑張れそうだ」という期待を膨らませられる授業にしていくことに心がけてください。
そして、授業規律を作っていくことを4月では特に大切にしたいです。ポイントは「当たり前」を増やすことです。発言することやノートに意見を書くこと、先生や友達の話を静かに聞くことなど、教室で大切にしたいことを指導していくのです。そして、教室に「当たり前の『空気』」を醸成させることを心がけてください。担任がどれだけ話しても響きにくい子どももいるでしょう。実際の授業場面で指導するのが一番です。ここでも注意すること以上に褒めることを中心に指導を進めたいです。「当たり前」を増やすということは、教室に「学びの空気」を作っていくことです。「授業は、みんながみんなとがんばる時間」ということを、授業を通して指導を重ねていきましょう。当たり前の空気ができれば、授業の進度・深さは加速度的に進んでいきます。4月5月のがんばりが一年間を左右します。
 「授業で学級づくり」というのが私の指導の大きな柱としてあります。4月のこの時期、係や級訓を決めたり、子どもたち同士のつながりをもったりする活動を入れたいと考えるでしょう。もちろんこれも必要な視点です。しかし、子どもたち同士のつながりをもてる活動は授業でもできます。学校の本筋が授業なのだから、授業で行っていくことが教師としては必要なことなのです。授業を通して、思いやりや感謝の気持ちを育てたり、がんばる力を鍛えたり、子どもたち同士が知り合う時間にしたりしていくのです。

⑥ 保護者との信頼関係を築く
 子どもだけでなく、保護者も4月は、「どんなクラスだろう。どんな先生だろう」と気をもんでいます。保護者との信頼を築くことも4月のポイントとして外せません。連絡帳や電話・家庭訪問や懇談会など、保護者と話のできる時間が多いです。これらをていねいに活用しましょう。
 まずは、保護者の意見を「聞く」ことからです。保護者自身の思いを出してもらうのです。こちらがお願い等をできるのは、その後であると心得たいです。4月の教師の保護者似対するスタンスは「御用聞き」です。これが、保護者から信頼される教師の姿であると考えます。
 引き継ぎがきちんとできているか否かは、特に支援を必要とするお子さんの保護者との関係づくりにおいては大切なこととなります。そのような保護者は、毎年この時期になると、新しい担任にお願いすることがあったり、担任からお子さんについて尋ねられたりすることがあるのです。保護者の中には、このことが苦痛になっている人も少なくありません。引き継ぎが適切にできていれば、「お子さんは、こうですよね」とこちらから確認をすることができますし、尋ねる必要のないことを聞くことが減ります。確認の形で聞くことができれば、保護者も「この先生は、前担任から引き継ぎをちゃんとやってもらっている。信頼できる先生だ」と思ってもらえることができるのです。

⑦ とにかく多い、提出文書
 特別支援教育に関する提出文書は、やたらと多いです。しかも同じような調査が、期限も迫った中で手元にやってきます。こういうことは経験を踏めばそれほどではないのだが、初めてだと学級事務を進めながらこちらも作成しなければならず、面と食らうことでしょう。以下のようなものが28年度4月にはありました。

全員参加(全員発言)はいじめを防ぐ その2

全員参加の授業を日常実践することで、子どもたちは
級友のいろいろな意見に触れる
ことができる。「全員」であるので、よく発言する者=学級内に声を出せる者だけではない。全ての声・考えが45分の中で出てくるのである。このことは、いじめ予防と深く結びつくと考える。「意見を出す」という授業で子どもたちが最も苦手としているところにおいて全員が発言しているので、立場の優劣がなくなるのである。
 
そして全員発言を通して、
さまざまな意見・考えを知ることができる
のである。このことも重要である。お互いの不理解・勘違いという小さなトラブルから、いじめが始まることも少なくない。他者理解を進める上で、道徳や学活での実践があるが、それだけでは不十分である。毎日の授業で、全員発言に取り組ませることで、さまざまな考えに触れ続ける機会をつくっていくのである。仲の良い子だけでない理解を深めることがいじめ予防につながる。それには、日々の授業で、さまざまな意見=学級には多様な考えがあるという事実を全員にもたせるのである。

 当然、全員の考えが出ると、時にはピントのはずれたものも出てくるだろう。そのような時に、笑ったり茶化したりしないという指導は必要である。その際も、先述した「みんなが一つの課題に向かって、勇気をもって挙手発言できている」ということを励まし合うことで、「私もがんばっている。あの子も同じようにがんばっている」という意識を高められると考える。

「学級には多様な子どもたちがいる」ということは教師も子どもも押さえておく必要がある。ここの理解は、「今」だけのことではなく、子どもたちが社会に出た時にも大切な資質である。人権教育であり、公民的資質の育成にもつながると考える。「いろいろな人がいるから、クラスとして成り立っている」ということを事あるごとに伝えたい。そして、それだけではなく、子どもたちに事実としてつかませたい。こちらの方が圧倒的に子どもたちにストンと落ちるだろう。それには、日々の授業で、クラスの中で多様な考えが出されるという経験をすることである。そして、その経験を重ねることである。

「いじめ予防のための他者理解」・・・
これを日々の授業、全員参加の授業で体感させていくのである。

授業づくりから学級をつくる【全員参加(全員発言)はいじめを防ぐ】

全員参加の授業を日常化することで、
傍観者を作らない
という効果がある。
 いじめを大きく深刻化させるものとして、「傍観者」の存在があると考える。当然、加害者・被害者が元となるのであるが、その元(トラブルの原因)を見えにくくしたり、見えにくくなることで長期化・深刻化させたりするのは、この「傍観者」によるところであろう。学級で起きていることに対して、当事者意識をもたせることは、トラブルがいじめに発展しない状態でよい方向に向かうことが可能になるのではないだろうか。「何が起きているのかを知らない。」「トラブルが起きているのを知っているが、私には関係ない。」「このクラスの中で声を上げることが難しい」・・・これらが深刻ないじめへと進んでいく時の「傍観者」の態度であろう。
 
さて、全員参加の授業とは、ある課題に対して、一人一人が意見をもち、それを聞き合うことで課題解決に向かっていく授業である。この授業においては、全員参加=傍観者のいない状態を授業の中で作り出すことができるのである。

 聴き合いを通して、今 話題となっていることは何かをとらえ、それに対して「○○さんに賛成で…」
「●●さんとちょっとちがって…」と発言をつなげていく。発言を日常的に行うことで、学級の中で自分の意見を伝えることが当たり前となっている。また、できる人だけでなく、みんなが発言することで低位の子たちにとっても、学級の雰囲気が勇気づけとなる(最初は、強制力ととらえるかもしれないが、それを超えたところに、勇気づけとしての「学級集団の雰囲気」というものがあると考える)。
そして、教師が切り返す発問の中に「あなたはどう思いますか。」というものがある。常に、当事者意識を授業の中でももたせていく。授業づくりという側面でいえば、「思考状態の継続」といえるだろうが、学級づくりの側面で言えば、先ほど出た「当事者意識をもつ」こととなる。

この授業スタイルを日常的に行うのである。単発・教師の思いつきではダメなのである。その時だけできるでは効果はほとんど期待できない。なぜなら、いじめはいつ起きるか分からないからである。いじめに対しては予防的指導が不可欠なのである。だからこそ、4月のスタートから全員参加の授業を行い、いじめのない学級の雰囲気を作っていくのである。

心機一転…だけれども

新しい年になり、心機一転、気持ちを入れてくる児童生徒もいるだろう。
しかし…それだけではなかなか変わらないというのが人間の本質。
一週間も経てば元の様子になる場合がほとんどかもしれない。
そんな時に
「初めに言ってたことは、どうしたんだ!」と小言や指導を入れるのか。
「もう一度、ここからやってみよう」と、児童生徒に寄り添うのか。
指導の分かれ目だろう。
自分自身に胸を当てたい。
・何度、筋トレを断念しましたか。
・また新しいダイエットに手を出していませんか。
・書き上げるぞと言って、出来ずに先延ばししたこと、何回ありますか。
自分自身に問い返してみれば、児童生徒への向き合い方も変わってくる。
プロフィール

Teru3128

Author:Teru3128
小学校、特別支援学級の担任です。
今年度で教職14年目。
教師修業をぼちぼちと進んでいます。

本年度は、特別支援学級における「道徳授業」を追究する一年間です。
失敗から見えてくるものを大切に、授業実践の楽しさに浸っています。

そして、今年は有田実践からも学び広めていきます。

心を耕し、技術を磨いていきます。
よろしくおねがいします。

ありがとうございます!
ハッピー

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